今日は鴻巣花きにセリの見学に行きました。
お店の方が、どんな商品をいくら位で欲しいのかを調査に行ったんです。
市場のセリは生産したものを、一番欲しいと思っている(お金を払って買う)人の手元に届けるのに、
最適な機能なんです。
しかしセリは、残酷な現実を見せつけてくれます。
生産者としては、「このくらいの価格で買ってもらいたいなぁ」という希望価格がありますが、
何か月もかけて毎日潅水し、手入れをした花でも、欲しくないならば、
鉢と種苗代くらいにしかならない商品もあるんです。
そのセリ機能ですが、キレイに作られたシクラメンなどは、お店の人も希望値段と同じような価格で購入していました。
営業のいない業種ですので、商品が一番の営業員なんですね。
生産者は、よい品質の商品を作っていくことが、大前提なんだと改めて見させてもらいました。
そんなことを思いつつ見ていたセリですが、とてもきれいなシクラメンを見つけてしまいました。
同じ埼玉県北部のたけいち農園さんのシクラメンです。
3色咲いているシクラメンですよ。
年末ですし、日ごろ働いてくれるパートさん社員さんたちに、少しでもお返しできればと思い、買って帰りました。
かわいいシクラメンですから、喜んでくれると思っていましたが、予想以上に喜んでくれました。
「花っていいな」と改めて思いましたよ。
たけいち農園さんのシクラメンみたいに、お客様が喜んでくれる商品を作れるような農場にしたいと思いました。
そしてかえって農場を見てみると・・・、
来春に向けて、新たな植物の挿し木をしていました。
コジマストライプの挿し木です。
コジマストライプ・・・?
なんだかわかりませんね。
実は宿根バーベナの品種名なんですよ。
このロットは、ポットにそのまま挿し木をしてしまい、来年3月下旬から出荷となります。
なんでコジマストライプなの?と、思った方いらっしゃると思います。
これは、去年まで研修に来てくれていた小島君が、赤のバーベナから、赤に白のストライプが入った花を見つけたんです。
その花のついた枝を丁寧に挿し木して増やした結果出来上がった品種で、
小島君が見つけたストライプ入りの花=コジマストライプなんです。
残念ながら世の中に出す名前は、ハッピーバルーンとつけさせていただきましたが、
小林花卉の現場には、小島君の思い出とともに、今でもコジマストライプが存在しています。
そしてこちらは、カランコエの摘心作業の様子です。
丁寧に摘心作業をしています。
パートさんたちは丁寧にやってくれていますよね。
こうやって見て回ると多くの人の力を借りて農場は運営されているのがわかります。
皆さん、今日もありがとうございました。