日中は日差しも出て暑いですが、すっかりと秋の雰囲気です。
菊をやっている農家さんは、電照をして日の長さが短くならないようにしているところも出てきました。
小林花卉で生産している頭の良くなる花も、日が短くなると花芽を付ける性格があるので、
親株や生育させたい小さな苗の場所は電照を付ける準備を社員さんがしてくれていました。
電照を付けるようになると秋の始め、そしてあっという間に冬になります。
この過ごしやすい気温の秋を存分に楽しんで、冬に備えていきたいですね。
さて、定植して素直に伸び始めた植物を紹介します。
ローダンセマム アフリカンアイズです。
ローダンセマム類は寒さに強く、耐寒性のある植物ですから、真冬の寄せ植えに人気があるのですよね。
マーガレットのような一重の花が咲き、しかもマーガレットより寒さに強く凍っても問題ないのですから、重宝するわけです。
新品種も世の中に出回ってきて、プラグ苗を種苗会社さんから購入し作る生産者も多くなってきました。
このローダンセマムを小林花卉で生産を始めたのはもう15年以上前のことです。
生産しているものはよりお客様に喜んでもらえるように、性格を良くしたり花色を増やしたりと、育種をしていくようにしています。
ローダンセマムもご多分に漏れず育種をしているんです。
育種の師匠、佐藤さんと原種を集め、小林花卉でも育種を進めておりました。
出来上がった品種をアメリカで販売できるかどうか数年間試作に出していたんですが、
アメリカではローダンセマムの市場は小さいようで、なかなか試験から先に進まないので、
今回は見切りをつけて日本で販売をしようと決めました。
原種の血を入れたローダンセマム、来春から出荷となりますので、皆様お楽しみにしていてください。